【脱・消耗】ビジネス初心者にTwitter(X)集客をおすすめしない決定的な理由
「これからネットビジネスを始めるなら、まずはTwitter(X)からやるべきですか?」
私の元には、このような相談が頻繁に寄せられます。 結論から申し上げますと、WebマーケティングとしてTwitterを注力するのはおすすめしません。
今回は、なぜ多くの初心者がTwitterに流れてしまうのか、そしてなぜ私が「Twitterは時間の無駄」だと断言するのか、その裏側にあるマーケティングの本質についてお話しします。
1. Twitter(X)では「信頼」が積み上がらない
多くの人が「利用者が多いから」という理由でTwitterを選びがちですが、それはあくまで表面的な数字の話です。
信頼構築には不向きな媒体
ビジネスにおいて最も重要なのは、顧客との信頼関係(トラスト)の構築です。 しかし、Twitterは短いテキストでのやり取りが主体であり、深い情報を伝えるのには不向きです。最近は長文投稿も可能になりましたが、そもそもユーザーはしっかりとした文章を読むためにTwitterを開いているわけではありません。
世界のマーケティング常識とのズレ
海外のマーケティング事情に目を向けると、ビジネス目的でTwitterが話題に上がることは滅多にありません。LinkedInなどのビジネス特化型SNSの方が遥かに重視されており、Twitterに依存しているのは、日本のネットビジネス界隈特有の現象と言えます。
2. ユーザー層のリテラシーと「搾取」の構造
厳しい言い方になってしまいますが、Twitterを主戦場にしている層と、ビジネスで成果を出せる層には大きな乖離があります。
「暇つぶし」の場にビジネスチャンスは薄い
Twitterに表示される広告を見てみてください。その多くはスマホゲームなどのアプリ広告です。これはつまり、Twitterが「暇つぶし」や「娯楽」を求めている人たちの集まりであることを示しています。
ネットビジネス系の勧誘が多い理由
「年商◯億円」「誰でも稼げる」といったプロフィールで活動するアカウントが多いのは、そうした情報を鵜呑みにしてしまう情報リテラシーの低い層(いわゆる情報弱者)が集まっているからです。 実社会での満たされない思いやストレスを抱えている人が、ネット上で別の人格(アイコンやプロフィール)を作り上げ、承認欲求を満たす場所になってしまっている側面もあります。
3. 「本物」と「偽物」を見分けるシンプルな方法
Twitter上には「月収数百万稼いでいます」と豪語するアカウントが溢れていますが、その多くは実態が伴っていません。怪しいアカウントを見分けるポイントは非常にシンプルです。
「Twitter以外」に実体があるか?
まっとうにビジネスをしている人であれば、会社名や本名を出していたり、しっかりとしたWebサイトやブログ、YouTubeチャンネルなど、Twitter以外の媒体でも情報を発信しているはずです。
媒体を見せないのは「見せられない」から
「ブログで100万PV」と言いながら実際のブログを見せない。「YouTubeで稼いでいる」と言いながらチャンネルを教えない。 これは、ノウハウを盗まれるからではなく、嘘がバレるから見せられないだけです。本当に数字を持っているなら、媒体そのものを見せれば一発で信頼を獲得できるはずです。
Googleなどのプラットフォームは仕組みがしっかりしているため、単に真似をしただけでオリジナルを超えることはできません。それを知っている本物の発信者は、自分のメディアを隠したりはしないのです。
4. 自分のレベルを上げて「情報の質」を見極める
Twitter上の薄っぺらい発信や、「それっぽい」だけの言葉に心が動かされてしまうのは、受け手側の知識やリテラシーが不足している証拠でもあります。
私自身、Twitter上の表面的な発信や、中身のないネットビジネス系の投稿を目にすると、寒気がするほどの違和感を覚えます。
結論:マーケティングを学ぶならTwitterは捨てていい
情報収集やプライベートの交流として使う分には構いませんが、「集客」や「マーケティング」の手段としてTwitterに時間を割くのは非効率です。
流れてくる情報に一喜一憂したり、不毛なDM対応に追われたりする時間を、もっと本質的なスキルの習得や、資産になるコンテンツ作り(ブログやポッドキャスト、YouTubeなど)に使ってください。自分のレベルを高めることが、怪しい情報から身を守る一番の近道です。
