コンテンツ作成で本当に大切なこと:情熱と「自分」の力
先日、私は50冊目となるオーディオブックの収録を終え、無事納品しました。約1ヶ月ぶりのコンテンツ制作でしたが、個人的にはかなり久しぶりな感覚でした。
今回の制作を通じて、改めて気づかされた重要な点があったので、それを共有したいと思います。これはあくまで私個人の感覚ですが、おそらくコンテンツを作成されている多くの方にとって、参考になる部分があるのではないかと感じています。
形はできても「気持ちが乗らない」状態
今回のオーディオブック制作で何が起こったかというと、とにかく**「身が入らなかった」のです。形としてはちゃんと完成していますし、内容自体も悪くないレベルには仕上がっていると思います。情報の内容に問題はなく、及第点はクリアできているでしょう。しかし、「気持ちに火がつかない」**という状態でした。
これは、いわゆるモチベーションとは少し違う感覚です。ただ淡々と、これまでの経験とスキルだけで作っているような状態だったのです。
コンテンツの成果は「気持ち」が大きく影響する
私はこれまでUdemyのコースなども含め、多くのコンテンツを作ってきました。そうした経験から、コンテンツの成果には、ただの情報や形だけでなく、作成者の**「気持ちが乗っているか」**がかなり反映されると感じています。これは感覚的なものですが、気持ちが入っている時には成果が出やすく、例えば有料コンテンツであればたくさん売れるといった結果に繋がりやすいのです。逆に、どこか「やったつけ仕事」のような感覚で作ったものは、やはりあまり伸びない傾向があるように感じています。
今回のオーディオブックは、私の中では過去で一番と言えるほど、「スイッチがオフ」の状態で作っていました。スキルがあるから形は作れる。しかし、そこに気持ちが全く追いついていない。この「気持ちが入らない」という部分が、非常に大きな問題だと感じています。
クリエイターにとって「情熱」は生命線
コンテンツを作る人間、つまりクリエイターにとって、情熱を失うことは非常に危機的な状況です。情熱が完全に消えてしまったら、コンテンツを作り続けることができなくなってしまうでしょう。それは「使用時」が来ることを意味します。
長くコンテンツを作り続けていくためには、情熱という「原動力」「エネルギー」「燃料」が必要なのです。その火が消えてしまえば、走り続けることはできません。だからこそ、この情熱をどうにかして取り戻さなければならないと感じています。
コンテンツは「内側」を映し出す鏡
コンテンツは、単に情報を寄せ集めた表面的なものではありません。作成者の**「気持ち」や、その時の「状態」がすべて反映される**ものだと考えています。
普段から私の情報発信を聞いてくださっている方は、私が気づかないところで、その時の体調やメンタルの状態に気づいたりすることがあるようです。これは、自分の**「内側の状況」が自然とアウトプットに伝わってしまう**からです。気持ちが乗らない状態も、やはり相手に伝わってしまうものなのです。
同じ内容のコンテンツを作ったとしても、そこに気持ちが乗っているかいないかで、おそらく受け取る側の反応も微妙に変わってくるでしょう。これは引き寄せの法則でいう「波動」の問題かもしれません。喋るという行為もエネルギーであり、空気の振動を通じて共鳴し合います。エネルギーが低い状態で発信すれば、共鳴するもののエネルギーも低くなってしまう可能性がある。だからこそ、コンテンツを作る時には**「気持ちを入れて作る」ことが非常に大切**なのです。
本当に自分が伝えたいことや、情熱を感じるテーマをコンテンツにするのが、最も望ましい形だと感じています。興味や情熱のないテーマでは、やはり身が入らず、作る側も楽しくありません。
AIにはできない「人間らしさ」の価値
そして、この**「気持ちを乗せる」という部分は、おそらくAIにはできない**ことだと思います。AIには感情がないからです。現段階では、気持ちを込めたコンテンツはまだAIには作れない。だからこそ、人間である私たちは、この点をより意識していく必要があるのです。
コンテンツ販売やコンテンツマーケティングを突き詰めていくと、最終的にはそうした**「人間らしさ」**に行き着くのではないか、と私は強く感じています。
「自分自身」を整えることの重要性
もし「人間らしさ」がコンテンツにおいて大きく関わってくるのであれば、コンテンツを作成する私たちは、自分自身という人間を、もっとちゃんと整える必要があるでしょう。自分の状態が整っていないと、それがコンテンツに自然と反映されてしまい、あまり望ましくない結果に繋がってしまう可能性があります。
私の今回の経験は、コンテンツが作れなくなったとか、売れなくなったとか、そういった成果的な意味でのスランプというよりは、「自分の状態が整わない」というスランプに近いと感じています。形は作れているけれど、そこに気持ちが追いついていない状態。そして、どうやってこの状態から戻せばいいのかが、今のところ分からずにいます。
表面的なテクニックやテンプレートも重要かもしれませんが、コンテンツ作成の本質はもっと深い部分にあるのではないでしょうか。**コンテンツとは、中身、つまり「自分自身の内側が出るもの」**なのです。だからこそ、単に形だけを完成させるのではなく、自分の内面も意識して作っていく。そうすることで初めて、本当に良いコンテンツが生まれるのだと私は考えています。
無料の発信も含め、コンテンツを作る際には、こうした自分の内面や気持ちの乗りも意識することで、より質の高い、そして人の心を動かすものを作れるようになるのではないかと感じています。これはあくまで私個人の見解ですが、この考え方が、あなたの今後のコンテンツ作成の一助となれば幸いです。
