【ビジネス成長の壁を突破】惰性を断ち切り、自己の「限界」を超えるための負荷戦略

ビジネスが軌道に乗り安定してくると、無意識のうちに惰性で業務をこなしてしまう状態に陥りがちです。しかし、この惰性の状態こそが、成長が止まるプラトー(踊り場)、すなわち「壁」にぶち当たる主要な原因となります。

真のブレイクスルーを達成し、競争の激しい世界で勝ち残っていくためには、現状維持の思考から脱却し、意識的に「負荷」をかけ、自己の限界を突破する戦略が必要です。

1. 成長を止める「惰性」と「プラトー」の法則

安定期に入ると手を抜きがちになりますが、その瞬間は変化がなくても、必ず後々そのツケが回ってくることになります。これは、原因と結果の間に時間差があるためです。現在、努力を怠っている場合、そのマイナス面は1年後に結果として現れる可能性があります。

ビジネスを自己実現のゲームと捉えるならば、この惰性によって怠けてしまうのは非常にもったいないことです。

2. 脳が設定する「コンフォートゾーン」の罠

私たちは、エネルギーを使い切ってしまわないよう、脳の働きによって自然と自分の力をセーブしてしまっています。この「怠ける」という働きが脳にプログラムされているため、本来100の力を持っているにもかかわらず、自分の限界が60だと錯覚し、それ以上はできないと思い込んでしまうのです。その結果、本人が持っている力を100%発揮できない状態が生まれます。

「難しい」「できない」と思い込んでいることも、実際にやってみたらできた、という経験は少なくありません。私たちは自然と自分自身で限界を設定してしまい、その枠から出ることができなくなっているのです。

3. 限界を突破しブレイクスルーを起こす「負荷」の必要性

設定された限界を突破し、コンフォートゾーンを広げるためには、非常に強い負荷をかけなければなりません。

ブレイクスルーが起こる瞬間とは、すなわち強い負荷がかかっている時です。まるで宇宙へと飛び立つスペースシャトルが大気圏を突破する際のように、ものすごいエネルギーが必要となります。

手抜きをしていてはブレイクスルーは起こりません。フルパワーでやり続けることで、ある時「パンと跳ねる」ようなブレイクスルーが訪れます。

負荷をかける具体的な例

  • 多角的な発信の強化: 今までブログしかやっていなかった場合、ブログ、YouTube、ポッドキャストを同時にやってみる。
  • 仕事量の増加: 5時間しか働いていないのであれば、10時間に増やしてみる。

強い負荷は、もちろん体調を崩すリスクなどの反動も大きいため自己責任での管理が必要ですが、この負荷によって一気に成長のきっかけをつかむことができます。

4. 成長を実感するための視点と世界基準への挑戦

今、自分はどこまでできるのか、自分の限界を知りたいというモチベーションは、成長の大きな原動力になります。

例えば、Udemyのような世界的なフィールドで戦うことを目指す場合、日本の講師ではなく、海外のトップクラスの講師と渡り合うにはどうすべきかを考える必要があります。高い目標を設定すると、今のやり方では到底届かないと悟り、必然的に高い負荷をかけざるを得なくなります。

負荷をかけ続ける中でも、成長を日々楽しむ姿勢が重要です。ただし、変化は劇的ではありません。100努力をしても、実際に感じられる変化は1か2程度かもしれません。このため「意味がないのでは」と辛くなることもありますが、間違いなく成長はしていることを理解しておく必要があります。

小さな成長を確実にする方法

人間は一度に多くのことを習得しようとすると、結果的にうまくいかないことがあります。例えば英語学習であれば、「1日1個でいいから何か覚える」というように目標を設定することで、確実な成長を感じられ、モチベーション維持につながります。

5. まとめ:自分を磨き続ける実力勝負の世界

ビジネスは実力勝負の世界であり、自分を磨き続けないと淘汰されてしまいます。周りが成長し続ければ、相対的に自分は淘汰される側になってしまうため、常に自分磨きをしていく必要があります。

人間には潜在能力が秘められています。セルフ・トーク(自己対話)も含め、日々の行動管理やトレーニングを通じて、いかにその可能性を最大限に発揮できるかが重要です。

いきなり極端な負荷をかけるのが難しい場合は、少しずつ負荷を強くして、「しんどいな」と思った時にもう少しだけやってみることで、着実にコンフォートゾーンを広げ、1%の成長を積み重ねていくことができるでしょう。