【個人ビジネス必見】ブラックフライデーセールを自社で活用するメリットと効果的なコンテンツ販売戦略
近年、ブラックフライデーセールは、日本においても年末の恒例イベントとして定着しつつあります。以前は海外の風習というイメージでしたが、今や日本の企業でもこの時期にセールを開催するケースが散見されます。
このブラックフライデーという大きなプロモーションの波は、私たちのような個人でビジネスを展開している人間にとっても、積極的に活用すべき絶好の機会です。
今回は、なぜ個人事業主がブラックフライデーセールを行うべきなのか、そしてセールを成功させるための具体的な戦略について解説します。
1. ブラックフライデーセールが個人ビジネスに与える効果
セールを実施する際、単に「割引キャンペーン中です」と告知するよりも、何かしらの理由や記念日を付帯させる方が、セールはしやすく、かつ売れやすくなります。
例えば、クリスマスや年末年始、あるいは個人の誕生日といった理由も挙げられますが、世間全体が注目する「ブラックフライデー」は、最も強力な理由付けの一つです。理由もなく唐突に最安値キャンペーンを実施するよりも、この時期に合わせたセールの方が、購入者にとっても受け入れやすいのです。
海外の企業家など、個人でビジネスを行う人々が、自身のオンラインコースなどをブラックフライデーキャンペーンで割引販売している事例は多く見られます。
重要なのは、これらのセールをプラットフォーム任せにするのではなく、自分のメディア(自社サイト)で直接販売することです。
自社サイトでブラックフライデーキャンペーンを実施することで、売上の有無に関わらず、「ちゃんとした企業(またはお店)がセールをやっている」ように見せる効果があります。みんながセールを実施している時期に「うちもやっていますよ」と見せることは、ビジネスとしての信頼性やプロモーションの一環となります。実際、私自身もこの効果を重視し、自身のThinkficiのサイト(Bluepoint Online Academy)でブラックフライデーセールを開催しています。
また、みんながやっているセールなので、売り込み感が強く出にくいというメリットもあります。この時期のセールは「当たり前」という認識になりやすいため、ビジネスのアピールに繋げやすいのです。
2. セールを成功させる鍵は「自社コンテンツの保有」
ブラックフライデーセールを活用するためには、大前提として自分の商品を持っていることが重要です。特に自社メディアでセールを行うためには、プラットフォームで販売している商品だけでなく、自社メディアで販売する商品を準備しておく必要があります。
独自メディア(例えば、ThinkificやGumroadといった販売サイト)でオンライン講座などのコンテンツを販売することには大きなメリットがあります。
- 自由なコントロール:販売する商品やプロモーションのタイミングを自由に決められます。
- 一度作れば資産に:一度コンテンツを作成すれば、サイトに置いておくだけで、あとは基本的に放置していても、たまに購入者が現れることがあります。
- 高額販売の機会:独自メディアでは、数万円といった高額なコンテンツを販売でき、1件売れるだけで大きな収益につながる可能性があります。
ただし、この独自メディアでのコンテンツ販売は、作成の労力が大きいため、挫折してしまう人も多いのが実情です。しかし、ある程度の段階までビジネスが成長したら、数万円のコンテンツを制作し、自社メディアに掲載していくことをおすすめします。
自社メディアで販売する場合、サイトの見栄えも重要になります。商品が1個や2個しかないと、販売サイトとしては「すっからかん」な印象を与えかねません。販売サイトとして成立させるためには、5個や10個といった数の商品が掲載されている方が、より信頼感のある販売サイトに見えるでしょう。
3. 割引効果を最大化するための機能とツール
ブラックフライデーセールを成功させる上で、「割引感」をいかに演出するかが重要です。
セールを実施する際は、必ずクーポン機能が搭載されているツールを利用すべきです。
クーポン機能があれば、元々の価格(例:5万円)と、クーポン適用後の割引価格(例:4万5千円)が明確に表示され、「割引されている」感がより強く出ます。手動で価格表示を変更する方式では、この割引感が十分に伝わりません。
経験上、ダイレクトに割引価格で売るよりも、クーポンを活用して売る方が圧倒的に売れやすい傾向にあります。
さらに売上を伸ばすための工夫として、クーポンコードの入力を不要にすることが推奨されます。
クーポンコードを決済時に入力させるという「手間」が発生すると、その段階でユーザーが離脱してしまう可能性があるからです。
そのため、可能であればクーポンリンクが発行できるサイトやツールを利用するのが理想です。クーポンリンクをクリックすれば、自動で割引が適用された状態で商品を購入できるため、ユーザーの手間が大幅に減り、結果として売れやすくなります。
まとめ
ブラックフライデーは、個人ビジネスにとって、売上を追求するだけでなく、ビジネスとしての格を高め、プロモーションを行う絶好の機会です。たとえ大きな売上がなくても、ゼロよりは一つでも二つでも実績があった方が良いのは間違いありません。
ご自身のメディアで販売できる商品を持っている方は、この大きな波を上手に活用し、ビジネスのアピールと売上増加につなげていきましょう。
(補足) 独自メディアでのコンテンツ販売は、オンラインで自分のお店を持つことに例えられます。プラットフォームが大きなショッピングモールだとすれば、自社サイトは路面店です。ブラックフライデーの時期には、大きなモールだけでなく、路面店も独自のセールを行うことで、「このお店はちゃんと営業している」という信頼感と活気をお客様に伝えることができるのです。
