ポッドキャストで徳を積む
情報発信を続けるための3つの目的
情報発信活動には、大きく分けて3つの目的がある、とこの音声では説明されています。これはポッドキャストに限らず、どんな情報発信にも共通することだそうです。
- ご自身の収益を目指す:お金を稼ぐこと、ビジネスとしての利益追求です。
- 聞き手の役に立つ:聞いている人、見込み客の現実に良い変化をもたらすことを目指します。
- ご自身を高める:活動を通じて自己成長を図ることを目的とします。
多くの人が情報発信を継続できなくなるのは、このうち最初の「収益のため」という目的だけを見てしまうからだと言います。稼げないと感じると、「やる意味がない」と思ってすぐにやめてしまう傾向があるのです。
もちろん、ビジネスとして収益を追求することは自然なことですし、筆者自身もお金のために活動している側面を否定していません。しかし、お金だけが唯一の目的になってしまうと、収益に直結しない活動の価値を見失ってしまい、継続が難しくなります。
収益だけではない、続けるための価値
仮に今は収益が生まれていなくても、情報発信には続けるべき別の価値がたくさんあります。例えば、あなたの発信を楽しみにしている人、喜んでくれる人、価値を感じてフィードバックをくれる人がいるかもしれません。誰かの役に立ちたいという思いがあるのであれば、たとえお金にならなくても続けることは十分価値があるはずです。
そして、もう一つ非常に重要なのが、「ご自身を高める」という目的です。情報発信は、収益に繋がるものばかりではありません。メール対応や経理、インプット作業のように、直接お金にならない活動もビジネスには多々存在します。情報発信も同様で、ほとんどのコンテンツは直接的な収益にはならないのが現実です。しかし、それでも続けることで、ご自身の成長に繋がるのであれば、それだけでやる価値があるのです。
自己成長から「徳を積む」という視点へ
情報発信を通じて得られる成長は多岐にわたります。単に話し方が上達するだけでなく、常に新しいネタを考えることでアイデア発想力が鍛えられたり、定期的にコンテンツを制作し続けることで習慣化の力が身についたりします。
さらに、この音声では、情報発信、特にポッドキャストを続けることは「人間性を高める」、ひいては「徳を積む」活動にもなり得ると強調されています。
「徳の高い人間」とは、他者のために貢献できる、利他精神を持った人を指すと言います。例えば、莫大な収益を得ても自分の贅沢にはほとんど使わず、全てを誰かのために寄付するような人は、並外れて徳が高いと筆者は尊敬の念を込めて語っています。これは「凡人」にはなかなか真似できない行動です。
ポッドキャストのように、何十本、何百本と発信しても収益がゼロ、ということも珍しくありません。見返りが少ないかもしれない、あるいは全くないかもしれない活動をひたすら続けることは、常識的に考えれば難しいことです。それでも続けることができるのは、ある意味「いい意味で頭が狂っている」とも言える、強い信念や覚悟があるからかもしれません。
これは、ご自身の時間、さらには「寿命」を削って、誰かのために知識や情報を提供し続ける「ギブ」の行為なのです。見返りを期待してしまうと、それは単なる取引になってしまい、「徳」には繋がりません。見返りを一切求めず、一方的にギブし続ける姿勢こそが、徳を高め、人間性を磨くのです。
ポッドキャストが徳を積みやすい理由
ポッドキャストは、他の媒体に比べて再生回数が伸びにくく、直接的なマネタイズも難しい側面があります。そのため、続けることが難しく、挫折する人が多い媒体でもあります。しかし、だからこそ、ここが「忍耐力」や「徳」を積みやすいプラットフォームだと言える、とこの音声では示唆されています。
収益という分かりやすい結果が出にくい中でも、「誰かの役に立ちたい」「自分の成長のため」「人間性を高めたい」といった目的を見出し、継続できる人は限られています。そういった少数派の人こそ、徳が高く、成功を掴む可能性があるのかもしれません。
まとめ:ビジネスだけではない広い視野を
情報発信は、収益というビジネス的な視点だけでなく、聞き手への貢献や、ご自身のスキル・人間性の向上、さらには「徳を積む」といった広い視野を持って取り組むことで、活動の意義が見出され、継続する大きなモチベーションに繋がります。
憧れるような偉大な人々の自己犠牲には及ばないかもしれませんが、ご自身の時間や知識を誰かに提供し続ける活動は、確実にあなた自身の人間性を高め、磨いてくれるはずです。ぜひ、そうした多様な価値を意識して、情報発信を続けてみてはいかがでしょうか。
