本気でポッドキャストに向き合っているか?
ポッドキャストやSNSが伸び悩む原因?「ただ投稿するだけ」から「深く向き合う」への転換
毎日投稿しているのに伸びない…その原因は「向き合っていない」から?
私はこれまでポッドキャストについて、日本人の中ではトップクラスと言えるほど学んできた自負があります。というのも、日本ではポッドキャストに関するノウハウを発信している人や本がほとんどないため、そもそも日本語で学べる素材が少ないからです。私は海外の情報源から、ノウハウを発信する人や結果を出している人たちのコンテンツ、本などを通じて多くのことを学んできました。
しかし、それでもなお、「本当にポッドキャストにちゃんと向き合ってきたのだろうか?」と問われると、そうでない部分もあったと今回の話を通じて感じています。これはポッドキャストに限らず、あらゆる媒体、プラットフォームで言えることだと思います。
例えばSNSでたくさんのアカウントを運用していて、面倒だからと他の媒体の投稿をそのままコピー&ペーストしたり、YouTubeで撮った動画をただアップロードするだけ、といった運用をしていませんか? 作業として「投稿する」ことはできているかもしれませんが、それで本当に媒体は伸びるでしょうか。
ある一定のレベルまではそれでも到達するかもしれませんが、それ以上に伸ばそうと思ったら、片手間でサクッとやるだけでは当然伸びません。それは「ちゃんと向き合っていない」状態です。
作業としての「投稿」と、成長のための「研究」は違う
ポッドキャストに関しても、「毎日発信すればいいや」「自分のルーティンを守って発信すればいいや」と考え、深く向き合わずにその場で思いついたことを収録して発信する、ということを繰り返していると、どこかで必ず頭打ちになります。行動はできているけれど、そこに「改善」がないからです。
私自身も、ポッドキャストを始めてしばらく経ってからはずっとそのようなスタンスでした。情報発信は継続できていましたが、もっと上に行くために何ができるかを深く時間を取って考えることはありませんでした。日々のルーティンとして、とりあえず10分ほど収録して投稿するだけ、という状態になっていたのです。
先日、しばらく放置していたPinterest(ピンタレスト)をリブランディングしてみたのですが、深く考えて色々工夫してみると、改善策や新しいアイデアがたくさん出てきました。これは、学んだことだけでなく、自分で考えたことから生まれたものです。その結果、アナリティクスを見ると予測インプレッションがぐんと伸びていたのです。
もし私が、これまでのように「朝起きて最初の5分で適当に画像を作って投稿しておけばいいや」というスタンスで続けていたら、きっとそうはならなかったでしょう。それはまさに「向き合っていない」状態です。作業としては投稿しているけれど、何の変化も工夫もなく、媒体のことを深く理解しようともせず、改善のための試行錯誤(トライ&エラー)も一切ない。それではやはり伸びないのです。
伸びる人は「専門家」のように研究している
結果を出したい媒体があるなら、まずは自分が最大限の効果を得られる「スイートスポット」を見極めることが非常に重要です。そしてその媒体を**時間を取って「研究する」**のです。
どうすればもっと伸びるのだろう?と、教材から学ぶだけでなく、自分で研究するのです。他の人はどうしているのかを調べたり、こうした方が良いのではないかと仮説を立ててみたり。そうすることで、その媒体で成功するための「正解」のようなものが見えてきます。そしてそれを実践すると上手くいくのです。ただし、この「正解」は人によって違うため、他の人が成功した方法がそのまま自分に当てはまるとは限りません。だからこそ、ビジネスやマーケティング、情報発信は難しい側面があるのです。
成功している人たちは、まるで職人や研究者のように、対象となるプラットフォームを深く研究しています。そこに没頭し、色々調べ、やるからこそ伸びるし、結果が出るのです。そういった人を私たちは「専門家」と呼ぶのだと思います。
片手間でなんとなくやっている人を専門家とは呼びません。専門家とは、その分野を深く掘り下げて研究し、誰よりも理解しているエキスパートです。ポッドキャストが伸びないのは、ポッドキャストに「向き合っていない」からです。どうすれば伸びるのだろうかと、1週間に何時間、何分考えていますか?下手をすれば5分も考えていない可能性すらあります。ただ情報発信をしているだけで、「こうしたら良いのでは?」という改善策を考えたり、他の成功事例(ベストプラクティス)を見に行ったりも一切しない。なんとなく伸びたら良いな、と思っているだけなのです。それが伸びない原因だったりします。
日本のポッドキャストは未開拓の分野
特に日本のポッドキャストはまだ未開拓の分野です。だからこそ、自分がそのノウハウを開発する側になるチャンスがあります。ノウハウがないからこそ、自分で調べ、自分で研究する必要があるのです。ポッドキャストは小手先のテクニックが効きにくい媒体であり、本質を突き詰めることが大切ですが、その本質を活かすためにどういうスタンスでやるべきか、俯瞰的に見る視点も重要だと、私も長く続けてきた中で考えるようになりました。
ブログなら最低限のSEO知識は必要ですし、何も知らないで適当に書いても今は上手くいきません。最低限のルールは知っておくべきです。
しかし、そこで結果を出したいのであれば、最低限ではなく、もっと深く掘り下げて研究し、勉強し、ちゃんと向き合う時間を作ることが非常に大切です。ただ発信しているだけでは、どんなに継続してもどこかで必ず頭打ちが来ます。その壁を突破するためには、媒体と真剣に向き合うことが不可欠なのです。
