裏目に出るブランディング
その発信、逆効果かも?「負のブランディング」を回避してAI時代に選ばれる人になる方法
「とりあえず広告を出せば認知が広がるはず」 「SNSで目立つことがブランディングだ」
もしあなたがそう考えているなら、少しだけ立ち止まって考えてみてください。今の時代、ブランディングには「正(プラス)」だけでなく、「負(マイナス)」の側面も存在するからです。特にAIが情報を取捨選択するこれからの時代、一度ついた「うさんくさい」という印象を覆すのは至難の業です。
今回は、無意識に自分を貶めてしまう「負のブランディング」の正体と、信頼を勝ち取るためのメディア戦略についてお伝えします。
1. AI時代、なぜ「ブランディング」が再注目されているのか
今、マーケティングの世界ではこれまで以上にブランディングが重要視されています。その理由は、AI検索の普及にあります。「ブランドメンション(特定の名前がネット上で言及されること)」が増えると、AI検索でヒットする確率が上がると言われているからです。
ただし、ブランディングは数ヶ月で確立できるものではありません。1年目の初心者が焦って取り組むステージではなく、数年かけて徐々に世間からの認識を形作っていく息の長い活動です。だからこそ、初期段階で「間違った方向」へ進まないことが何より大切になります。
2. 恐ろしい「負のブランディング」の罠
ブランディングとは、単に「すごい人だ」と思われることだけではありません。「負のブランディング」、つまり悪い印象を持たれてしまうことも一つのブランディングになってしまうのです。
媒体選びが「怪しさ」を決める
あなたがどのプラットフォームで活動しているかによって、世間が持つ第一印象はある程度決められてしまいます。
- 権威性を感じさせる媒体: UdemyやYouTubeなどは、比較的「すごい」「専門性がある」という認知を得やすい傾向にあります。
- 不信感を持たれやすい媒体: 逆に、特定のSNSなどは「うさんくさい」「アマチュアっぽい」という先入観を持たれやすい側面があります。
特に**ファーストインプレッション(第一印象)**は重要です。最初に見かけた時に「怪しい」と思われてしまうと、その後どんなに良いことを言っても「何か裏があるのでは?」と不信感のフィルター越しに見られてしまいます。
3. 「広告」が自分を攻撃する武器になるリスク
認知を広げるための強力なツールである「広告」も、使い方を一歩間違えると自らの首を絞めることになります。
「うざい」が嫌悪感に変わる
多くの人にとって、広告は本来「見たくない、邪魔なもの」です。その不快な枠の中に現れ、強引な売り込みや煽り(コール・トゥ・アクション)を行えば、印象はさらに悪化します。
特に無形商品を扱うビジネスは、そもそも「うさんくさい」という目で見られがちです。そこで強引な手法をとると、以下のようなリスクが生じます。
- 逆効果の拡散: 悪い印象が多くの人に一気に広まってしまう。
- 逆ザイアンス効果: 何度も同じ「うざい広告」が表示されることで、嫌悪感が膨れ上がる。
- ネガティブキャンペーン: Facebook広告などで批判的なコメントがつくと、お金を払って自分の悪評を広めているような状態に陥ります。
4. ポッドキャストが「信頼」の拠点になる理由
負のブランディングを避け、真の信頼を築く場所として、ポッドキャストは非常に優れています。
誠実さが伝わるブルーオーシャン
ポッドキャストには、他のSNSで見られるような「怪しいうさんくさい人」がほとんどいません。ここで継続的に発信しているだけで、「真面目で誠実な人」というポジティブな印象を持たれやすいというメリットがあります。
「人間味」というAI時代の差別化
AIが作った無機質なコンテンツが溢れる中で、人々はこれまで以上に「実体のある人間」を求めています。 テキストだけの発信はAIでの代行が容易ですが、自分の声で、自分の言葉で語るポッドキャストは、**あなたの実在感と人間らしさ(自分らしさ)**をダイレクトに伝えてくれます。この「人間臭さ」こそが、最終的に選ばれるための最大の武器になるのです。
まとめ:選ばれるのは「信用を積み上げた人」
これからの時代、AIによって情報の質は均一化していきます。そこで差がつくのは、情報の正しさよりも「誰が言っているか」という信頼の差です。
目先の数字を追いかけて広告で煽るよりも、ポッドキャストのような「価値提供の場」で、自分という人間を正しく知ってもらう。その積み重ねが、あなたを「替えの効かないブランド」へと育ててくれるはずです。
ブランディングを例えるなら、「庭の土作り」のようなものです。手っ取り早く花を咲かせようと強い化学肥料(強引な広告)を撒きすぎれば、土(市場の信頼)は枯れて二度と芽が出なくなります。時間はかかっても、コツコツと良い腐葉土(価値ある発信)を混ぜ続けることで、どんな時代でも枯れることのない豊かな庭(ブランド)が育っていくのです。

